ブログ、蟹鍋の裏です。 誰がなんて言おうと裏です。 表には出せない卑猥なものから、 個人的に身内に見られると恥ずかしい読み物などを置いていこうと思います。 絵茶でハジケすぎた場合もこちらに。 たぶん更新頻度は少なめ。
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第6節
○無垢な愚か者○





???「冗談です」



唐突。
その単語しか当てはまらない短い言葉。
思考が追いつかない。


アカシア「じゃあ何だ?」

???「ふふ・・・単刀直入で良い質問ですね」


クスクスと笑いながら銃をしまう。
戦意は本当にないようだ。


アカシア「さっきから同じ質問しかしてねぇよ」

???「まぁ良いでしょう。こちらも単刀直入に言わせて貰いますから。
    私はあなたの護衛のために博士が設計したガイノイド・・・」


バサリと音をたててマントが外れる。
月明かりを背にした影は女性。
月光をまとうように揺らぎ、


???「名前はリースです。よろしくお願いします」

アカシア「・・・・・・・・・」


身じろぎ一つしない。
何も言わず、真っ直ぐ見据える。
電力が復旧して、相手の顔がよく見えるようになった。

綺麗な女性。
それがアカシアの第一印象。
光に映える長い金色の長髪。
外国人のように見えるがどこか日本的で整った顔立ち。
女性としては平均的と言えるだろう体躯。
その全てが美しかった。

しかしこの女はまがい物。
人が作り出した偶像に過ぎないと、アカシアは考えた。
世間のガイノイドという非人に対する認識はそういうものだった。
いや、もっと酷いかもしれない。



リース「・・・どうしました?」

アカシア「どうもしてない。警戒はしているが」

リース「信用は・・・されてないみたいですね」

アカシア「当たり前だ。いきなり護衛のためのガイノイドですとか言われて
     警戒しないほうがどうかしている。
     そもそも何で俺が護衛されるんだっつーの」

リース「解りませんか・・・?」

アカシア「ああ解らん。俺が護衛される理由も、誰が狙っているのかも」



本当に心当たりはない。



リース「私を開発したのは高野木法隆博士・・・あなたの父親です。
    夜叉グループ第3支社のビルを爆破したのも高野木博士。
    そして、博士のこの行動で被害を受けた夜叉グループは
    アカシアさん・・・あなたを狙い、刺客を放つでしょう」

アカシア「ちょっと待て、なんで俺が狙われるんだ!?」

リース「博士の親族だからです」

アカシア「理由になってない!」

リース「・・・夜叉グループは博士の開発ディスクを狙っているようでした。
    博士が亡くなった今、ディスクを持っている可能性が一番高いのは
    あなたなんですよ。アカシアさん」

アカシア「親父は持ってなかったのかよ?」

リース「例え博士が持っていたとしても、
    あの爆発でディスクが無事なはずありません」

アカシア「・・・そうか。でも会社の奴らは残念だろうな。
     俺はそんなもん持ってないからな」



ちょっと嫌味な感じで言う。
目の前のリースとかいうガイノイドがその刺客とも限らないから。



リース「その発言こそ残念です。むしろアカシアさんの頭が残念です」

アカシア「喧嘩売ってんのか?」

リース「夜叉グループはそんなこと関係無しにあなたを消します。
    ナノでもマイクロでも情報が漏れたらいけませんから」

アカシア「・・・・・・殺されるのか?」

リース「いえ、秘密の施設で拷問を受けます。
    真実を話すまでゴキブリが天井までビッシリついた部屋に
    ぶち込まれ、そのあとミミズ風呂に入れさせられます」

アカシア「う・・・・・・!」



吐きそうになるくらい嫌な拷問。
アカシアはしかめっ面で気持ち悪い想像に耐えた。



アカシア「・・・っ!
     さっきから・・・ふざけるなよ・・・!!」

リース「至って真面目です。
    あ、拷問が終わったら頚動脈を縄で絞められて殺されますから」

アカシア「そういうことはもう少しオブラートに包め・・・
     何にせよ犯罪者の息子ってだけで、しかも俺の知らないところで
     命を狙われたんじゃたまったもんじゃない。
     大方そのディスクもろくな物じゃないんだろ」

リース「とんでもない物であることは確かです。
    解っているのは軍事目的に使用されるということだけです」

アカシア「本当にとんでもないな・・・あの糞親父め」



リースは少し「思案」して口を開いた。
まるで話すべきことか迷ったかのように。



リース「・・・博士は爆破事件を起こす前から会社に目を付けられていました。
    何日も缶詰にされて開発作業をさせられたのです。
    その開発が人に良くないものだと気付いた時、
    限界に近づいた博士は状況を打開するために
    「あるもの」を作り始めました。
    開発に必要な物だと偽って、少しずつ作ったのです」



一言一言確認するかのように、
アカシアに教え込むかのように、
昔話でもするかのように、遠い目で話を続けた。



リース「・・・そのあるものが私です」

アカシア「状況を・・・打開?」

リース「私を夜叉グループから逃がし、
    自らの技術を封印するために自殺しました。
    爆破は、いたちの最後っ屁だと言っていました。」



もっと格好良い言い回しがあっただろうに・・・
と思ったが、やっぱり格好つけた言い方は聞いてるほうが恥ずかしい。
撤回しておこうと、アカシアは人知れず思った。



リース「博士はディスクと共にプロフィール、家族関係、経歴など、
    自己に関するあらゆるものを破壊しました。
    ですから、アカシアさんに害が及ぶことはないと思いますが、
    安全のために、私をここに向かわせたのです。
    ・・・とても心配していました」

アカシア「親父のこと・・・無責任とか、
     家族のことを全然考えてないやつだとばかり思ってたけど・・・
     ・・・・・・・・・何だかんだで・・・ちゃんと親だったんだな」



リース「感動のシーンですか?泣きますか?泣いちゃいますか?」

アカシア「お前のおかげで泣かずにすんだよ。ありがとうこの野郎」



リース「まぁ博士の遺言通り、護衛をさせて頂きますがよろしいですね?」

アカシア「勝手にすれb・・・」

リース「それではこれからこの部屋でご厄介になります。
    よろしくお願いしますねアカシアさん」

アカシア「ちょっと待て。何でこの部屋なんだ?」

リース「それが護衛に最適だからです。
    まるで恋人のように肩身寄せて離れませんからそのつもりで」

アカシア「やめれ」



本気で嫌な顔をした表情は、傍目から見るとちょっと滑稽だった。



リース「なんでもやりますから」

アカシア「なんでも・・・?」

リース「あ、食いつきましたね。
    はっ! まさかHな要求をしてくるつも・・・」



スパーン!!!



リース「ど、どこからハリセンを・・・
    一瞬でツッコミの間合いに入ってくるあたり素質が・・・」

アカシア「ふざけてたらもう一発叩くぞ?
     リースだっけか、お前家事できるか? 掃除洗濯」

リース「それなりには。人に仕えるのがアンドロイドですからね」

アカシア「家事全般をやってくれるというのならここにいても良いぞ。
     俺は料理以外の家事が出来ないからな」



そう、アカシアは家事が出来ない。
炊事は出来るが、その他もろもろの家事はてんで駄目だった。



リース「ですが・・・」



周りを見渡すが、無駄なものがほとんど出てない机。
ピカピカの床。
整頓された本棚。
綺麗に畳まれている衣類。



リース「言うほど汚くない気がします」



むしろ生活感がほとんどなかった。
家事が駄目という割には不自然なほど綺麗だ。



アカシア「それは昨日、舞がやってくれたからだ」

リース「舞さん・・・?どちら様でしょうか?」

アカシア「幼馴染だ。ただの」

リース「・・・そうですか」

アカシア「週1で来て掃除とか手伝ってくれたりしてるんだ。
     でもこれであいつに迷惑をかけないで済むな。
     ・・・昔のこともあるし、もう迷惑は・・・・・・・・・」

リース「昔のことって何ですか?」

アカシア「いや・・・なんでもない・・・・・・ん? もうこんな時間か・・・」



リース「お腹が空きました」

アカシア「お前アンドロイドだろうが」

リース「空気と食品をエネルギーにするタイプですから。
    オイルは燃費と地球環境に悪くて・・・
    時代は空気と食物のハイブリットですよ」

アカシア「お前は車か」



リース「コンビニ弁当はそんなに美味しくありませんでしたし」

アカシア「俺のじゃねーか!? いつの間に!!?」

リース「停電中、アカシアさんが考え込んでいる間に。
    冷めると勿体なかったので、私が美味しく頂きました」

アカシア「さっき美味しくないとか言ってなかったか?」

リース「お腹が空いていればあんなものでも美味しく感じるものです」

アカシア「・・・・・・カップ麺食おうっと」

リース「スルーしないでください」

アカシア「お前カップヌードルで大丈夫か?」

リース「スルーしないでください」

アカシア「つってもこれしかないから我慢してくれ」

リース「スルーしないでください」

アカシア「ほいこれ。お湯は入れといたからな」

リース「スルーしn(以下略)」



スパーン!!



アカシア「解ったから! 聞いてやるから!!
     ・・・で、何が言いたい?」

リース「何でしたっけ?」

アカシア「シバクぞ」

リース「あ、カップヌードルの話でしたよね?」

アカシア「ちょっと飛んだぞ」

リース「カップの中に小さいヌードのお姉さんが入っていて、
    お湯を入れて蓋をすると3分で等身大に・・・」

アカシア「増えるワカメか」

リース「それを色んな意味で食べるんですよね?」

アカシア「そんな漢のロマンアイテムはいらん」

リース「想い想われてる私がいますからね。大丈夫ですよ!
    ガイノイドは基本的に性交も出来るように設計されてますから」

アカシア「いつ俺とお前がそんな仲になった?
     それにそんな情報いらねえよ」

リース「え? 体が目的じゃなかったんですか!?」

アカシア「違うって言ってんだろうが!
     3分たったからさっさと食え!!」

リース「わーおいしそー。ご馳走ですねー(棒読み)」

アカシア「いらないなら食べないで良いんだぞ?
     あとわざとらしく言うな。殺意が沸く」



家庭にいるアンドロイドは普通、感情を制御されている。
人をけなすことなく、誰にでも優しく、笑顔を絶やすことがない。
だがアカシアの目の前にいるこのガイノイド・・・リースは、
間違いなくアカシアを馬鹿にしている。
少なくともアカシアはそう感じた。



リース「美味しい!!!!」

アカシア「頼むから夜中に大声を出すのは止めてくれ。
     あとビックリするから突然大声出すな」

リース「だって美味しいんですもん。
    こんな美味しい食べ物がこの世に存在してるだなんて!
    生まれて初めてですよ。感動です!
    ・・・まだ一年も生きてないんですけどね。」

アカシア「・・・・・・語るのは良いけど早く食べないと伸びるぞ~」

リース「あ、そうでした。ずるずる」



こいつのほうが馬鹿なんじゃないかとアカシアは思った。
こういう受け答えをしている時は、色々考えないで済む。
それはアカシアにとって助けであり、
同時に自分の考えから逃げるだけの行為だった。

リースの姿は、本当に幼いころの自分に似ていた。
親が再婚する前の自分。
まだ明るい性格の自分。
何も知らなかった自分。

もしこいつがあの頃の自分と同じなら、
こいつは自分にとって見たくもない過去の一歩手前にいる。

何かの拍子で簡単に道を踏み外してしまう。



アカシア(その拍子がこれから起こるのだとしたら、こいつはとんでもなく)









おろかだ。























○後書○

第一章終わったぁぁああ!!

コメディ始まりました。
ここに来るまでが長かったなぁ・・・
いや、拙者がサボってたのが悪いんですが(苦笑)
その分ちょっと長く書いて見ました。
本当に長い。
途中で投げ出さず、読んでもらえればなぁと思います。


さて、コメディが始まったのは良いですが、
大体のギャグパートはほとんど会話で成り立ってます。
テンポを良くする為ですが、周りの状況が解り辛くなるという
弱点があります。
非常に読み辛い形式でもあると思いますが、拙者にはこれが限界です。
すみません。


さて、この二人を一つ屋根の下に住まわせることに成功したわけだし、
これからは心置きなくギャグに走れる!
ぶっちゃけ真面目な部分とふざけた部分でかなり落差あります。
そこも理解していただけるとありがたいなぁ。


第2章は舞ちゃんを掘り下げて行こうと思います。
ヒロインと思わせておいて実は準ヒロインの彼女。
出来るだけ魅力的な子にしてあげたいなぁと思います。




それでは皆さんさようなら~

しばらくさようなら。
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1ヶ月放置してたらIDとかパスとか忘れとった…!
あぶなー

そろそろ書かないと…
書きだめしとこうかな…
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Author:蟹殻
表のほうでエロイと言われ続け、
ついに裏ブログまで…
当たり前だけど無断転載禁止。

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