ブログ、蟹鍋の裏です。 誰がなんて言おうと裏です。 表には出せない卑猥なものから、 個人的に身内に見られると恥ずかしい読み物などを置いていこうと思います。 絵茶でハジケすぎた場合もこちらに。 たぶん更新頻度は少なめ。
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第3節
○冷たく、そして…○



自宅に着くと、家の鍵が開いているのが解った。
俺は出かけるときにちゃんと鍵をかけたはずだ。
いい加減な造りに見えて結構セキュリティー面ではしっかりしてるから、
泥棒でもないことも確か…だと思う。
だから多分、中には親父と遠藤貞子がいるんだろう。

一般的な8畳の部屋に、キッチンと風呂、トイレもついている。
駅から遠かったりしてあまり人気のないこのアパートの1号室が俺の部屋。
8部屋あるが、そのうち俺含め3部屋しか住人がいないのも特徴のひとつだ。
別に悪い物件ではないんだが、ちょっと交通には不便だとは思う。
住人が少ないのもそのせいだろうか。

ちなみに1階に住んでいるのは俺だけで、他の2人は2階。
なんでこんな配置になったのかは知らないが。


ドアの前で気分が憂鬱になるが、耐えなければいけない。
いつものようにドアを開けて中に入る。
ただいまは言わない。
部屋には、遠藤貞子しか居なかった。
心なしかイラついているように見えた。

嫌な予感がした。

遠藤貞子は俺の姿を確認すると、凄い勢いで迫ってきた。
そのままの勢いで掴みかかる。
その腕は、震えていた。
力の入れすぎなのか、俺の肩に爪が食い込む。

貞子「なんでお前はもっと早く帰って来ないんだい!」

アカシア「大学があるんだ。仕方ないだろ!
     それより手を離してくれ。爪が刺さって痛いん…」

貞子「お父さんが死んだっていうのに!!」



……え? なんだよそれ?



貞子「朝のニュースで見ただろう?
   父さんの勤めていた『夜叉グループ』のビルが爆発したの…」



知らない。なんだよそれ?



貞子「父さんはその時泊り込みで仕事をしてて…」

アカシア「やめろ」

貞子「父さんがどんな仕事をしているのかは、具体的には知らないけど…」

アカシア「もう喋るな」

貞子「…」

アカシア「…そうか…死んだか…ハハ」

貞子「! 何がおかしいの!?」

アカシア「これで俺とあんたは赤の他人ということだな」

貞子「!?」

アカシア「何の関係もない…ハハハ。
     あんたの命令に従うことも、殴られるいわれもないんだ!」

貞子「な…」

アカシア「最高だ! 不幸の元凶から、俺はやっと解放されるんだ!」

貞子「それが育ての親に対して言う言葉なの!?」

アカシア「親…? …くっ…ハハハハ!
     あんたを親だと思ったことは1度としてないさ!
     ましてや育てられたことすらな!」

貞子「アカシア…」

アカシア「あんたにその名前を呼ばれたくないな。
     昔から自分のことしか考えず、俺の気持ちを蔑ろにして…
     よくも今更俺の名前を言えたもんだな?
     貴様とかおまえとしか呼ばなかったあんたが!」

だんだんとエスカレートしていくのが自分でも解る。
俺は今…本気で起こっている…?
もしそうでなくても、自制が利かなくなっている事に変わりはないな。
長年の恨みをぶつけるように言う。

アカシア「他人がなんで俺の部屋に上がりこんでいるんだ?
     さっさと出て行け!」

貞子「…!?」

アカシア「消えろ! 俺の前に、二度と姿を見せるな!!」

首根っこを捕まえて、力任せに外に放り出す。
遠藤貞子の荷物も叩き付けるように投げた。

貞子「アカ、アカシ…!」

思いっきりドアを閉める。
鍵もちゃんとかけた。



これで…俺はもう、過去に縛られることはない。
でも何故か…

アカシア「良い気味だ…!」

口ではそう言っても、怒りによる勢いで追い出したせいか、
後味が悪かった。










○後書○

なんかやっと第3節に来ましたね。
本当にやっとって感じです。
まだ先は長いぜぇ…orz
ちまちまやっていこうと思います。


ちょっとした解説なんかもしましょうか。
アカシアの怒りがエスカレートし始めた原因のですが、
あれは名前が引き金になっております。

自分の名前にコンプレックスを抱いている彼ですが、
一番嫌いな人に一番嫌いな名前を言われたのですからね。
平静ではいられませんでした。
さらに遠藤貞子に名前を呼ばれたくない理由として、
アカシアの母親(本物のほう)が名付け親だというのもあります。
母を思うからこそ、気安く呼ばれたくないというプライドがあるのです。

無論、名前を馬鹿にされるとキレます。
嫌いでも唯一母の存在を感じられる、大事な名前なのです。

というわけで解説終わり。



えっと次回予告。
ついにメインヒロイン登場です!
そして今まで以上に長いです。確実に。
少なくとも70%増はあると考えてもらってよろしいです。
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